スペースXクルー10帰還、約5か月の宇宙科学ミッションを報告へ
約5か月間の宇宙滞在を終えたスペースXクルー10の宇宙飛行士らが、国際宇宙ステーションでの科学ミッションについて報告する予定だ。
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2025年8月9日、NASAのスペースXクルー10ミッションの宇宙飛行士たちが、カリフォルニア州サンディエゴ沖の太平洋に着水し、無事に帰還した。帰還したのは、ロシア・ロスコスモスのキリル・ペスコフ宇宙飛行士、NASAのニコール・エイヤーズ宇宙飛行士とアン・マクレイン宇宙飛行士、そしてJAXA(宇宙航空研究開発機構)の大西卓哉宇宙飛行士である。彼らはスペースXのドラゴン宇宙船から回収船に移り、着陸直後の様子がNASAによって公開された。
クルー10のメンバーは、国際宇宙ステーション(ISS)で約5か月にわたり、微小重力環境下での医学実験、材料科学の研究、地球観測プロジェクトなど多岐にわたる科学ミッションを遂行した。これらの成果は今後の有人探査や地上での応用研究に大きな貢献をもたらすと期待されている。
NASAは、クルー10の宇宙飛行士らによる科学ミッションの詳細報告を、8月20日(水)午後4時15分(米東部時間)にヒューストンのジョンソン宇宙センターで開催する記者会見で行うと発表した。この会見では、ISSでの実験内容や宇宙滞在中の体験談が紹介される予定であり、宇宙開発における次のステップに向けた重要な知見が共有される見通しである。