コダック、事業継続を表明 年金基金からの資金引き出しで負債返済へ
コダックは約5億ドルの負債を抱えつつも、年金基金から資金を引き出して返済し、事業継続を確保すると発表した。
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創業133年を迎える写真フィルム大手コダックは、今後12か月以内に満期を迎える約5億ドルの負債義務を抱えているものの、事業停止には至らないとの自信を示した。同社は会計基準に基づき「継続企業の前提に関する注記」を開示したが、これは義務的な措置であり、実際には事業を維持する計画であると説明している。
具体的には、コダックは2025年12月に米国年金基金から約3億ドルを引き出し、その資金を活用して期限前にタームローンの大部分を返済する予定だ。これにより、同社は事実上、負債の大部分を解消できる見込みだという。
チーフ・マーケティング・オフィサーのデニース・ゴールドバーグ氏は、「今回の開示は会計上の義務にすぎず、コダックは債務ほぼゼロの状態で再出発できる」と強調した。
この発表は、経営難に直面してきたコダックにとって、今後の事業継続に向けた重要な一歩と見られている。