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人工血液の代替品、緊急時に命を救う可能性が浮上

マサチューセッツ大学の科学者たちは、緊急時に水で再構成可能な人工血液代替品「エリスロメア」の開発に成功し、今後2年以内に人間での試験を予定しています。

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マサチューセッツ大学の科学者たちは、緊急時に命を救う可能性がある人工血液代替品「エリスロメア」の開発を進めています。この人工血液は、脂肪の泡で包まれたヘモグロビンを使い、数年間保存可能なフリーズドライ状態で提供され、緊急時に水で再構成することができます。

動物実験では有望な結果が出ており、防衛省からの多額の資金提供も受けて、このチームは今後2年以内に人間での試験を開始する予定です。

防衛省のジェレミー・パンプリン大佐は「戦場での予防可能な死亡原因のNo.1は出血であり、これは軍隊だけでなく民間社会にも大きな問題です」と語っています。

人工血液代替品の開発に取り組む同大学のアラン・ドクター博士は、エリスロメアがこの問題を解決する可能性があると楽観的に見ています。ドクター博士はKaloCyteを共同設立し、この血液代替品の開発を進めるとともに、同社の最高科学責任者(CSO)としても活動しています。