SAG-AFTRA、AI音声のダース・ベイダー使用を巡り『フォートナイト』に労働問題を提起
SAG-AFTRAは、『フォートナイト』でAI音声によるダース・ベイダーの使用が事前協議なしに行われたとして、労働契約違反でEpic傘下のLlama Productionsを提訴しました。
最新の更新
【2025年5月20日】月曜日、アメリカの俳優組合SAG-AFTRAは、人気ゲーム『フォートナイト』においてAI音声で再現されたダース・ベイダーの声が、事前の通告や協議なく使用されたとして、全米労働関係委員会(NLRB)に対し不当労働行為の申し立てを行いました。対象はEpic Games傘下のLlama Productionsで、同社は『フォートナイト』におけるSAG-AFTRAとの団体交渉契約の正式な署名者でもあります。
SAG-AFTRAは声明で、「私たちは、会員や遺族がデジタルレプリカの使用を管理する権利を支持し、新技術の活用も歓迎します。しかし、会員の仕事を置き換えるような音声の利用には、必ず条件や条項について交渉する権利を守らなければなりません」と述べています。
『フォートナイト』では、これまでもダース・ベイダーのキャラクターが登場しており、その特徴的なリズムや声のトーンを再現するために人間の声優が起用されていました。しかし、今回のAI音声の導入は、契約上の義務を逸脱した可能性があるとし、SAG-AFTRAは強く反発しています。
AI技術の進化に伴い、エンターテインメント業界では類似のトラブルが増加する中、今回の問題はデジタル時代の労働権利の在り方に新たな問いを投げかけています。
好きかもしれない
- Google、AI生成コンテンツの透かし検出ポータル「SynthID Detector」を公開
- MSI、AMD搭載の新型携帯ゲームPC「Claw A8」を正式発表――次世代Switchのライバル登場
- Apple、新型MagSafe充電器を発売 Qi2 25W認証でPixelなどにも対応
- マイクロソフト、Copilotの価格改定でビジネス導入促進を目指す
- トランプ大統領、宇宙軍本部をアラバマ州に移転、バイデンの決定を覆す
- Appleが新しいAIモデル「DiffuCode」を発表、従来のコーディング手法を超える
- AirPods Pro 3、iFixitで修理不可能と評価され「0」スコアを獲得
- 新しいレーザー・プラズマ加速器がコンパクトなX線パルスを実現