小型ピクセル検出器が陽子線治療の放射線品質評価を向上

陽子線治療における放射線の品質評価において、画期的な進展が報告されました。医療物理学の専門誌『Physics in Medicine and Biology』に掲載された最新の研究によると、小型化されたピクセル検出器が臨床の陽子線照射フィールドにおける放射線品質の特性評価に有効であることが示されました。

実験では、均質ファントム（人間の組織を模したモデル）を用いた測定装置の構成が紹介され、装置の概要と実際の設置写真が提示されています。さらに、頭部ファントムを用いたIMPT（強度変調陽子線治療）の計画（左）、検出器センサーの位置（中央）、およびファントム背面での測定 setup（右）の図も示されています。

この小型検出器は、高精度かつ微細な放射線分布の測定が可能であり、特に臨床現場において重要な役割を果たすことが期待されています。将来的には、より安全で効果的な陽子線治療の実現に貢献する技術として注目されています。