オラクル、世界最大のクラウドAIスーパーコンピューター「Zettascale10」を発表 - OpenAIの「Stargate」を支える基盤に
オラクルは、世界最大規模となるクラウドAIスーパーコンピューター「OCI Zettascale10」を発表し、OpenAIの新クラスタ「Stargate」を支える基盤として稼働していると明らかにした。
最新の更新
オラクルは、同社史上最大となるAI向けクラウドスーパーコンピューター「OCI Zettascale10」を正式に発表した。この新システムは、最大16ゼッタフロップス(16 zettaFLOPS)のピーク性能を誇り、約80万基のNvidia製GPUをデータセンター全体に分散配置して構築されている。
オラクルによると、1基あたりの性能はおよそ20ペタフロップスに相当し、ハイエンドAIデスクトップシステムで採用されているGrace Blackwell GB300 Ultraチップとほぼ同等の処理能力を発揮するという。
この大規模なクラウドAIインフラは、研究および商業用途における最も要求の厳しいAIワークロードに対応するために設計されており、OpenAIがテキサス州アビリーンに構築中の次世代AIクラスタ「Stargate」の基盤として採用されていることも明らかになった。
オラクルは、大規模AI処理向けのネットワーク設計を強化し、クラウド環境におけるAIトレーニングおよび推論のスケーラビリティを最大限に高めることを目的としている。同社は、今後もZettascale10を通じてAI研究および産業利用の加速を支援していく方針を示した。
好きかもしれない
- MetaとNvidia、AIスケールアップ向けネットワークでInfiniBandに挑戦 - ESUNプロジェクト始動
- Appleのエンジニア、刷新されたiOS 26.4版Siriの性能に懸念を表明
- Vantablackを使った人工衛星の塗装が光害問題の解決に貢献する可能性
- NASA、重要な気候変動報告書を公開せず、「法的義務がない」と説明
- Apple、Epic Gamesの控訴に対してApp Storeの変更が権利を侵害していると主張
- AIの利用によりWikipediaの人間訪問者が危険な減少
- ジェームズ・ウェッブ望遠鏡がディスク銀河の形成の手がかりを解明
- シベリアの謎の爆発クレーター、新たな理論が登場