猫の動脈硬化の遺伝的原因を特定、人間治療への応用も期待

ヘルシンキ大学とFolkhälsan研究センターの研究チームは、猫に発生する動脈硬化の遺伝的原因を特定したと発表した。動脈硬化は動脈の内壁に脂質やコレステロールが蓄積することで血流が妨げられる疾患で、猫の健康に深刻な影響を与えることがある。

研究成果は学術誌『Animal Genetics』に掲載されており、猫の病気発生を予防するための新たな手段を提供する可能性があるだけでなく、人間における動脈硬化治療の研究にも応用できる可能性がある。

研究チームは、今回の発見により獣医学分野だけでなく、ヒトの心血管疾患に対する遺伝子レベルでの新しい治療法開発への道が開かれることに期待を寄せている。