NASA、深宇宙探査に向けた「軌道転送機」の開発に資金提供
NASAは、到達が難しい軌道や深宇宙への輸送を可能にする「軌道転送機」の研究開発に向け、6社に総額140万ドルを助成した。
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アメリカ航空宇宙局(NASA)は、地球周回軌道の中でも到達が難しい領域や深宇宙に向けて宇宙機を輸送する新型の「軌道転送機(Orbital Transfer Vehicles)」の開発に資金を提供することを発表した。対象となるのはBlue Origin、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)、Rocket Labなど6社で、総額140万ドルが割り当てられた。
軌道転送機はロケットの上段に搭載され、衛星や探査機を特定の軌道へと輸送する役割を担う。特に従来は到達が困難とされる軌道や深宇宙への輸送を可能にすることが期待されている。
今回の支援は初期段階の研究に充てられ、各社による検討作業は9月中旬までに完了する予定だ。NASAはこの取り組みを通じて、多様な規模・種類の宇宙機を幅広い目的地へ送り届けるための基盤技術を確立することを目指している。
専門家は、軌道転送機が実用化されれば、宇宙輸送の柔軟性が大幅に向上し、将来的な深宇宙探査や商業利用に大きな可能性を開くと指摘している。
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