トランプ大統領の予算削減で、世界最強の太陽望遠鏡DKISTが閉鎖の危機
トランプ大統領の2026年度予算案により、世界最強の太陽望遠鏡DKISTが運用継続不可能となる可能性が示された。
最新の更新
[ANCHORAGE, AK]—2025年6月10日、米国アラスカ空論学会の第246回学術会で、国立太陽観測所(NSO)の所長クリストフ・ケラー氏が、世界最強の太陽望遠鏡として知られるダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡(DKIST)の未来について講演を行った。
この日、演壇の背景に映し出された大きなグラフの前で、ケラー氏は真剣な表情で、トランプ大統領の2026年度予算案がDKISTの運用にとって致命的であることを明かした。同案ではDKISTに対してわずか1300万ドルほどの資金配分の見積もりとなっているが、NSOは現在だけでも同望遠鏡に3000万ドル近い資金を投入しているという。
「はっきり言って、DKISTは1300万ドルでは運用できません。」とケラー氏は語った。
DKISTは太陽の磁場やプラズマの調査など、太陽活動の細部な観測を可能にし、宇宙精学の発展に大きく貢献している。しかしながら、予算削減はその技術的総合力を削ぐだけでなく、太陽研究の未来そのものも影響しかねない。
好きかもしれない
- 南極の皇帝ペンギン、劇的に減少し絶滅の危機が加速
- ウェッブ望遠鏡、最小の「失敗した星」を発見、惑星形成の手がかりも
- 米国でNintendo Switch 2の売上が急増、前モデルを75%上回る
- 『ブレイキング・バッド』のヴィンス・ギリガンが手掛けるSFシリーズ『Pluribus』、Apple TV+で11月に配信開始
- xAI共同創業者のイゴール・バブシュキン氏退社、AI安全性重視のVC設立へ
- ワシントン州の高校生、2025年NASAアートコンテストで優勝
- JBL、初のオープンイヤースポーツイヤホン「Endurance Zone」を発表
- AMD、新型「MegaPod」でNVIDIAのSuperPodに挑戦 256基GPU搭載ラックを発表