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日本のispace、6月5日にレジリエンス探査機で月面着陸を試みる

日本の宇宙企業ispaceが、6月5日にレジリエンス探査機による月面着陸を試み、2023年の失敗を乗り越え歴史的快挙を目指す

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日本の民間宇宙探査企業ispaceは、2025年6月5日(木)に、同社2機目の月探査機「レジリエンス」による月面着陸を試み、宇宙の歴史に名を刻もうとしています。このミッションは、2023年4月に失敗に終わった同社の初の月面着陸試み「HAKUTO-Rミッション1」を挽回する挑戦として注目されています。レジリエンス探査機は、月の北部にある広大な玄武岩平野「氷の海(Mare Frigoris)」を着陸地点として予定しており、成功すれば日本初の民間による月面着陸となります。

レジリエンスの着陸は、6月5日(木)の米国東部時間午後3時24分(協定世界時18時24分、日本時間6月6日午前4時24分)に予定されています。この歴史的な瞬間は、ispaceの公式YouTubeチャンネルを通じて日本語と英語でライブ配信され、視聴者は世界中からその様子を見ることができます。配信は着陸約1時間前の米国東部時間午後2時10分(日本時間6月6日午前3時10分)から開始されます。

レジリエンスは、5つの科学・技術ペイロードを搭載しており、ルクセンブルクの子会社が開発した小型ローバー「テナシャス」や、水の電気分解実験、藻類を用いた食料生産モジュール、深宇宙放射線プローブなどが含まれます。また、文化的アート作品として、スウェーデンのアーティストによる「ムーンハウス」や、ガンダムシリーズの「宇宙世紀憲章」を基にした記念プレートも搭載されています。ispaceは、今回のミッションを通じて月面探査技術の実証と資源利用の可能性を探り、NASAのアルテミス計画や日本の宇宙開発に貢献することを目指しています。

着陸地点は主に氷の海の中心部が選ばれていますが、予備の着陸地点が3か所用意されており、状況に応じて日時が変更される可能性があります。ispaceのCEO、袴田武史氏は「ミッションの成功に向けて慎重な運用と徹底した準備を進めている」と述べ、2023年の失敗から学んだ教訓を活かし、改良されたソフトウェアと設計で成功を目指すとしています。