スタートアップ、1000キュービット量子コンピュータを目指し、HPCの支配に挑戦

量子コンピュータのスタートアップ企業Nord Quantiqueは、2031年までに1000個以上の論理キュービットを搭載したユーティリティ規模の量子コンピュータを開発する計画を発表しました。この野心的な目標が達成されれば、従来の高性能コンピューティング（HPC）市場に大きな影響を与える可能性があります。Nord Quantiqueは、自社のマシンが従来のHPCシステムよりも小型で、スピードとエネルギー効率が大幅に向上することを主張しており、これにより従来のHPCが時代遅れになるとしています。また、同社は「テセラクトコード」と呼ばれる手法を使った「マルチモードエンコーディング」を採用しており、この技術により、システム内の各物理キャビティが複数の量子モードを表すことができ、冗長性と耐障害性を向上させながら、サイズや複雑さを増すことなく効率化を実現しています。RSA-830の解読に1時間以内で成功すれば、サイバーセキュリティに革命的な変化をもたらす可能性もあります。