単一原子量子コンピュータが分子動力学の量子シミュレーションに成功
単一のイッテルビウム原子を用いた量子コンピュータが、有機分子の光との相互作用によるエネルギーレベル変化の完全な量子シミュレーションを初めて実現した。
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オーストラリア・シドニー大学の量子物理学者ティン・レイ・タン氏らの研究チームは、単一のイッテルビウムイオンを用いて、有機分子が光と相互作用する際のエネルギーレベルの複雑な変化を量子シミュレーションすることに成功した。
この「ミニマリスト」的なアプローチは、従来の量子コンピュータで複数の量子ビット(キュービット)に分散される情報を、単一の原子で効率的にエンコードできることが特徴で、ハードウェア面での大幅な効率化が期待されている。
この成果は、従来のコンピュータでは困難だった化学物質や材料の挙動予測を可能にする「量子優位性」の実現に向けて、大きな一歩とされている。研究結果は2025年5月14日付で『Journal of the American Chemical Society』に掲載された。
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