NASA、20年ぶりにボイジャー1号の「死んだ」スラスターを復活
NASAは、2004年以来使われていなかったボイジャー1号のバックアップスラスターの起動に成功し、50年近い通信維持に道を開いた。
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NASAは、星間空間を航行中の宇宙探査機「ボイジャー1号」に搭載されているバックアップスラスターを、20年ぶりに復活させることに成功した。このスラスターは2004年以降使用されておらず、長年「完全に故障している」と考えられていた。
この対応は、ボイジャー1号の主スラスターに蓄積した残留物による劣化が進んだことが原因で緊急性を帯びていた。姿勢制御に問題が生じれば、探査機のアンテナが地球を正確に向けられなくなり、通信が断絶する恐れがあった。
さらに追い打ちをかけたのは、地上からボイジャー1号および2号に指令を送るアンテナが5月4日以降、数か月間のアップグレードのために運用停止となるスケジュールが迫っていたことだ。この期限までに解決できなければ、再接続は困難になる可能性があった。
NASAのエンジニアたちは、精密な計算と判断の末、スラスターを遠隔で起動させることに成功。探査機は再び安定した姿勢を取り、地球との通信を継続することが可能となった。この驚異的な技術的快挙は、ボイジャー計画の50年近い歴史においても特筆すべき出来事となった。
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