イリノイ州の電力会社、V2G電動スクールバスを試験運用　エネルギーコスト削減と電力網支援を目指す

イリノイ州最大の電力会社が、シカゴ近郊の3つの学区と連携して、V2G（Vehicle-to-Grid）技術を活用した電動スクールバスの充電パイロットプログラムを開始した。プログラムでは、双方向充電機能を備えた充電器の実用性を検証し、バスのバッテリーを通じて電力網に電力を供給することで、エネルギーコストの削減や電力網の負荷軽減を目指す。

V2G技術を活用することで、スクールバスは走行時だけでなく、充電中も電力網に柔軟に電力を供給することが可能になる。これにより、電力需要がピークに達する時間帯に蓄えた電力を放出し、電力網の安定化に寄与することが期待されている。

同社は今回のパイロットプログラムを通じて、電動車両を活用した新たな電力管理の可能性を検証し、将来的には地域の家庭や学校にとってより安価で効率的な電力供給の実現を目指している。