1億5000万年前の翼竜の謎解明：ジュラ紀の死因は嵐によるもの

1億5000万年前、ドイツのSolnhofen石灰岩地域は小さな島々と温かい塩水の潟に覆われていました。サンゴ礁にはウミユリ、スポンジ、クラゲ、甲殻類が繁茂し、トンボが水面上を飛び、小型爬虫類が水辺で日光浴をしていました。翼竜や始祖鳥（Archaeopteryx）が空を舞う一方で、このジュラ紀の楽園には問題がありました。熱帯の嵐によって、この地域は翼竜の墓場となったのです。

レスター大学古生物学・生物圏進化センターの研究者であるラブ・スマイス（Rab Smyth）氏は、この墓場で2体のPterodactylus antiquusの幼体を発掘しました。骨の解析により、これらの翼竜が嵐の強風によってどのように死亡したかが明らかになり、多くの若い翼竜が嵐で命を落とした理由がついに解明されました。