GM、EV税額控除終了を前に生産を縮小　キャデラックLyriq・VistiqとシボレーBolt対象

ゼネラルモーターズ（GM）は、キャデラックLyriqおよびVistiq、シボレーBolt EVの生産を縮小すると発表した。これは、電気自動車（EV）の販売が大幅に減少すると予想されるためで、EV購入者向けの7,500ドルの税額控除が今月末で終了することが背景にある。この税額控除は、ガソリン車に比べ価格が高いEVの需要喚起に重要な役割を果たしてきた。

GMはテネシー州スプリングヒル工場でLyriqとVistiqの生産を12月に一時停止する予定で、10月と11月には1週間の生産停止も計画している。また、2026年の最初の5か月間は一部のシフトを一時的に休止し、生産を遅らせる方針だ。同様に、カンザスシティ近郊の工場で今年後半にBolt EVの生産を開始する予定だった第2シフトの稼働開始も無期限に延期される。

GMはこれにより、税額控除終了後の需要減少に対応しつつ、EV生産体制の柔軟な調整を行う構えだ。