X-37B宇宙機、米空軍向けに量子GPS代替技術を試験

Space.comによると、米国の秘密宇宙機X-37Bは、米軍の軌道試験機として最先端実験のプラットフォームの役割も果たしている。その実験の一つとして、量子科学を利用した航法手段である量子慣性センサーを用いたGPSの代替技術の試験が行われる予定だ。この技術は、GPSが利用できない、あるいは信号が妨害される環境下での宇宙船、飛行機、船舶、潜水艦の航法方法を革新する可能性がある。特に地球軌道外の宇宙ではGPS信号が不安定または消失し、水中でも潜水艦はGPSを利用できない。さらに地上でも、GPS信号は妨害、なりすまし、または戦闘時の無効化などの影響を受ける可能性がある。