太陽光で推進する小型デバイス、大気探査に向け初の試験成功
太陽光を利用して自己浮上する小型デバイスが、地球上層大気に類似した環境で初めて試験され、大気科学の革新に道を開く可能性が示されました。
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太陽光で推進する小型デバイスが、地球の上層大気に近い準真空環境で初めて試験されました。この成果は、大気探査における新たな技術革新の一歩となる可能性があります。これらのデバイスは、酸化アルミニウムとクロムの層で構成された極めて軽量な膜で作られており、光フォレシスと呼ばれる現象を利用しています。光フォレシスとは、薄い材料の一方が他方よりも温まることで生じる推進力です。この仕組みによって、デバイスは太陽光を動力源にして自ら浮上することができます。今回の試験結果は、未解明の領域である地球の上層大気の探査に新しい道を開くと期待されており、将来的には気候研究や大気現象の解明に大きく貢献する可能性があります。