英国、サイバーセキュリティ強化のため脆弱性研究機関を設立

英国政府は、重要なインフラと企業のサイバーセキュリティを強化するため、新たに脆弱性研究機関（Vulnerability Research Institute, VRI）を立ち上げたことを発表しました。この新しいプログラムは、英国国家サイバーセキュリティセンター（NCSC）が主導し、外部のサイバーセキュリティ専門家と提携して脆弱性の研究を行うことを目的としています。

VRIは、NCSCが現在運営している内部研究チームの活動を補完し、日常的に使用される一般的な技術から、特殊な用途に限られる専門的な技術に至るまで、幅広い技術に対する脆弱性調査を行います。NCSCの発表によると、この機関の主な任務は、外部の専門家と連携し、脆弱性、修正パッチ、研究方法論に関する情報を提供し、サイバー攻撃から重要なインフラを守るための対策を強化することです。

NCSCはこれまで、一般的な技術から特殊技術までを対象にした脆弱性研究を進めてきましたが、今回のVRI設立により、より広範な専門知識を活用し、外部の専門家と連携してさらなる研究を進めることができます。この取り組みは、サイバーセキュリティの強化だけでなく、英国のビジネス環境の保護にもつながると期待されています。