NASA、火星で初の可視オーロラを観測
NASAのパーシビアランス火星ローバーが、2024年3月15日に太陽フレアに伴う初の可視光オーロラを火星表面から歴史上初めて観測した。
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2024年3月15日、現在の太陽周期のピーク近くで、太陽が太陽フレアとそれに伴うコロナ質量放出(CME)を引き起こした。このCMEは、大量のガスと磁気エネルギーとともに太陽の高エネルギー粒子を運び、太陽系全体で壮観なオーロラ現象をもたらした。この現象は火星でも観測され、NASAのパーシビアランス火星ローバーが、別の惑星の表面から初めて可視光のオーロラを検出した歴史的瞬間となった。
パーシビアランスのMastcam-Z機器が撮影した画像(左)では、火星で初めて緑色のオーロラが捉えられた。一方、右側の比較画像では、オーロラがない火星の夜空に火星の衛星デイモスが映っている。火星の夜空は、主に近くて大きい衛星フォボス(画像外)の光で照らされ、大気中の塵により赤褐色を帯びているが、緑色のオーロラが加わることで、左の画像のように緑がかった黄色の色調になる。
この発見は、火星の大気と太陽活動の相互作用を理解する上で重要な一歩となり、NASAの火星探査における新たな成果として注目されている。
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